中国共産党は1日午前(日本時間同)、北京中心部の天安門広場で創立100年を記念する式典を開催した。
習近平党総書記(国家主席)は「台湾問題の解決と祖国の完全統一実現は党の歴史的任務だ」と演説し、台湾統一の実現に強い意欲を表明した。
習氏は2012年に最高指導者に就任。来秋の党大会で異例の3期目続投が確実視されており、台湾統一は長期政権の目標になるとみられている。
習氏は「台湾独立のいかなるたくらみも断固粉砕しなくてはいけない」と述べた。
「中国共産党がなければ新中国はない。歴史と人民が党を選択した」と共産党による事実上の一党独裁を正当化した。
さらに「中華民族の偉大な復興の実現は不可逆的な歴史的プロセスに入った」と語り、建国100年となる49年に向けて「強国」を実現する方針を重ねて訴えた。
習氏は「善意の批評は歓迎するが、教師面した説教は受け入れない」と主張。
名指しはしなかったが、少数民族迫害などを問題視する米国などに反発した形だ。
習氏は「中国人民は決して外国勢力の圧迫を許さず、奴隷にならない。そのような妄想をする者は必ず悲惨な目に遭うだろう」
と強い口調で米国などによる対中包囲網の動きをけん制した。
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愛国主義は国家が洗脳して煽るものではなく、民衆が突き上げるもの
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